オンラインサービスを利用する際、パスワードの入力やSMS認証を手間に感じたことがある人は多いでしょう。こうした認証の手間を減らしながら、安全性も高められる手段として利用されているのがパスキーです。Shopify(ショッピファイ)にもパスキー機能が備わっており、顧客やストア運営者が利用できます。
本記事では、Shopifyのパスキーとは何か、メリットや使い方などを詳しく解説します。Shopifyストアのアカウントセキュリティを高めたい方や、顧客の購入体験をよりスムーズにしたいストア運営者は、ぜひ参考にしてください。

Shopifyのパスキーとは
Shopifyのパスキーとは、Shopifyサービス利用時にパスワードを使わずに、顔認証、指紋認証、PIN認証などを利用して安全に本人確認できる機能です。
Shopifyのパスキーは、顧客とストア運営者の双方が利用できます。
顧客はShopアカウントでストアのマイページにログインする際や、Shop Pay(ショップペイ)で決済する際にShopのパスキーを利用できます。ストア運営者は、自身のShopifyアカウントへのログインにShopifyアカウントのパスキーを利用できます。
なお、パスキーを利用するには、対応する認証方法を備えたデバイスが必要です。主なデバイスと認証方法は以下の通りです。
- Windows搭載PC:Windows Hello(ハロー)
- Mac:Touch ID(タッチID)
- iPhone:Face ID(フェイスID)
- Android端末:指紋認証または画面ロック解除用のPIN

Shopifyのパスキーのメリット
- チェックアウトを高速化できる:Shop Payの認証にパスキーを利用すると、認証用のSMSやメールを待つ手間がなくなり、顧客はスムーズに決済を完了できます。
- コンバージョン率が向上する:Shop Payの認証にパスキーを利用すると、決済情報や配送先住所などが自動で入力され、優良顧客には割引なども反映されるため、注文のコンバージョン率が向上します。
- ECサイトのセキュリティ対策につながる:パスキーの認証に使用する指紋、顔、PINなどのデータは、デバイス上でのみ処理されます。Shopify側には送信されないため、ECサイトが不正アクセスされても、これらの認証情報が漏えいするリスクがありません。
- パスワード管理の負担を減らせる:顧客とストア運営者のどちらも、パスワードを忘れてリセットしたり、誤ったパスワード入力で一時的にロックアウトされたりする手間やトラブルを減らせます。
- 複数のデバイスで利用できる:パスキーは、クラウドサービスを通じて同期したデバイスでも利用できます。たとえば、Androidスマートフォンで作成した指紋認証を使ったパスキーは、Googleパスワードマネージャーで同期することで、同じGoogleアカウントでログインしているデバイスで利用できます。パソコンに指紋認証機能が備わっていない場合でも、表示された二次元コードをAndroidスマートフォンで読み取り、スマートフォン側で指紋認証を使ってログインできます。
顧客が利用するShopのパスキー
Shopでパスキーを作成する方法
- Shopでパスキーを設定するには、Shopアプリのホーム画面からアカウントアイコンをタップして設定画面へ移動し、「ログインとセキュリティ(Sign in & security)」をタップします。

- ログイン手段が表示されるので、「パスキーを追加(Add passkey)」を選択します。すると、利用中のデバイスに応じたパスキー作成画面が開き、指紋認証、顔認証、PIN認証などを利用してパスキーを作成できます。

Shopのパスキーでマイページへログインする方法
- Shopのパスキーを使ってShopifyストアのマイページにログインするには、マイページログイン画面で「shopで続行(Continue with Shop)」をタップします。

- ログイン手段を選択する画面で、「パスキーを使用(Use a passkey)」を選択し、保存済みのパスキーで本人確認すると、ストアのマイページへログインできます。
Shop PayでShopのパスキーを利用する方法
ECサイトでShop Pay決済を行う場合、Shopアカウントに設定したパスキーを本人確認に利用できます。主な手順は以下の通りです。
- チェックアウト画面でShop Pay(青いshopボタン)を選択し、Shopのログイン画面に進みます。
- Shopのログイン画面で「パスキーを使用」をタップします。
- デバイスで顔認証、指紋認証、PIN認証などによる本人確認を行います。
- 認証が完了すると、Shop Payに保存済みのメールアドレス、クレジットカードなどの決済情報、配送先住所が自動で入力されるため、そのまま購入手続きに進みます。
Shopのパスキーを削除する方法
- Shopのパスキーを削除するには、Shopアプリのホーム画面からアカウントアイコンをタップして設定画面へ移動し、「ログインとセキュリティ(Sign in & security)」をタップします。
- 保存済みのパスキーが表示されるので、削除したいものをタップします。

- 選択したパスキーが削除したいものであることを確認したら、「パスキーを削除(Delete passkey)」をタップします。

ストア運営者が利用するShopifyアカウントのパスキー
Shopifyアカウントでパスキーを作成する方法
- 管理画面でストア名アイコンをクリックし、プロフィール設定画面へ移動する
- プロフィール設定画面で「セキュリティ」をクリックします。
- パスキーセクションで「パスキーを作成」をクリックすると、使用しているデバイスに応じたパスキー作成画面が開きます。
- 画面の案内に従って認証を済ませると、パスキーが作成されます。
Shopifyアカウントにパスキーでログインする方法
Shopifyにパスキーでログインするには、ログイン画面で「パスキーでログイン」をクリックし、保存済みのパスキーを選択して本人確認を行います。

別のデバイスで作成したパスキーを使用してログインすることもできます。
たとえば、Androidスマホで作成したパスキーを、Windowsパソコンでも使用できます。手順は以下の通りです。
- ログイン画面で「パスキーでログイン」をクリック
- パスキーを保存したデバイスの選択画面で「スマートフォン、タブレット、またはセキュリティキーを使用する」などをクリック
- パスキー選択画面で「iPhone、iPad、またはAndroidデバイス」などをクリック
- 二次元コードが表示されるので、パスキーが保存されているデバイスでスキャンして認証する
ログイン完了後、使用中のデバイス用のパスキーを作成することも可能です。
Shopifyアカウントのパスキーを削除する方法
- 管理画面でストア名アイコンをクリックしてプロフィール設定画面へ移動します。
- 設定画面で「セキュリティ」をクリックし、削除したいパスキーの横にある「削除」をクリックします。
- 既存のパスキーなどを使用して、アカウント認証を行います。
- パスキーの削除に関する注意事項に目を通し、問題が無ければ「削除」をクリックします。
まとめ
Shopifyのパスキーは、Shopアカウントでのログイン、Shop Payでの決済、Shopifyへのログインなどに利用できます。パスワードを入力する手間を減らすだけでなく、顔認証や指紋認証、PIN認証などを使って、より安全に本人確認できます。
Shopifyを利用してECサイトを運営している企業は、チェックアウトの改善やShopifyアカウントのセキュリティ向上のためにも、パスキーの活用を検討してみてください。
Shopifyのパスキーに関するよくある質問
Shopifyのパスキーはパスワードより安全?
パスキーはパスワードより安全です。パスワードでは、フィッシングサイトへの誤入力や、登録先への不正アクセスによるパスワード漏えいが起こる可能性があります。一方、パスキーではこうした心配がありません。また、パスキー認証に使用する指紋や顔、PINなどのデータもデバイス上で処理され、Shopifyには送信されません。
Shopifyのパスキー認証の仕組みは?
Shopifyのパスキーは、公開鍵暗号と、顔認証や指紋認証、PIN認証などを組み合わせて本人確認を行います。
指紋認証や顔認証に対応していないデバイスでもパスキーを使える?
指紋認証や顔認証に対応していなくても、OSへのサインインや画面ロック解除に使用するPINなどを使ってパスキーの作成や利用が可能です。また、別のデバイスに保存されたパスキーを二次元コード経由で使用することも可能です。
パスキー認証のデメリットは?
共用PCなどでPINを複数人で共有している場合、ほかの利用者がそのパスキーを使って認証できる可能性があります。また、同期されていないパスキーは、そのパスキーが保存されたデバイスを紛失すると利用できなくなります。
Shopifyアカウントのパスキーを保存したデバイスを紛失した場合は?
同期済みのパスキーがあれば、別のデバイスからログインできます。同期していない場合は、設定済みの認証アプリを使用した二段階認証やリカバリーコードなど、別の認証方法でShopifyアカウントにログインできます。ログインできたら、悪用を防ぐために紛失したデバイスで使用していたパスキーを削除し、必要に応じて新しいパスキーを登録してください。




